里親会員のご案内
里親会員ご登録にあたり、下記の会員規約を必ずお読みください。
HAPPY FACTORYは、SNECC(スリランカ日本教育文化センター)と共にスリランカ現地の学生のための教育里親様の募集を行っております。2021年現在もスリランカ全土から、学校に通うための経済的支援を求める学生の里子登録が行われています。
里親里子教育支援制度の仕組み
HAPPY FACTORYが日本の皆様に教育里子としてご紹介するのは、SNECCに登録し教育里親を探している学生です。勉強が好きで良い成績を収めてきたのに家庭的・経済的な理由で学校に行けなくなった、そんな事情の子供たちです。そこには、片親の子、両親が亡くなった子、母が病気だったり、父が失業し収入源がなくなったり、様々な困難を抱えた学生がいます。
【子供達がSNECCで里子になるための条件】
スリランカの学生がSNECCで里子登録をするには条件があります。例えば、スリランカ全土に支部を置くSNECCのセンターに通える距離にいること、これまでの成績で勉学への意欲が認められること、家庭の事情が明確であること。経済的に余裕があったり、信頼性に欠けていたり、勉強意欲がない子供、金銭目的の学生は、もちろん登録が認められません。SNECCの事務局長による厳密な審査を受けて、里子はSNECCに登録します。
【里子と里親のマッチングについて】
HAPPY FACTORYの教育支援活動に賛同し教育里親として登録を行なっていただくと、SNECCより登録の古い学生から順番に教育里子としてご紹介させていただきます。ただし、里親様のご希望(男の子・女の子、宗教、英語が喋れる、〇〇地方に在住、母子家庭など)がある場合には、それに近い学生をご紹介させていただくことも可能です。
【里親里子の歩み】
里親様には教育里子として迎えた学生の経済的支援を中学校〜高校卒業までの5年間していただきながら教育里子と共に歩んでいただきます。里親様よりいただく奨学金は年間3万円×5年間(月々にすると2500円です)。私たち日本人にとって2,500円と言えば、ちょっと1回外食に行ったり服を買ったりする値段ですが、そのお金でスリランカの子供が1人学校に行けるようになるのです。いただいた奨学金は里子が学校に通うために必要な学用品や制服・鞄、通学費、医療費などに当てられ、毎年SNECCの事務局長より直々に、手渡しで各地方の子供達の元へ届けられます。物資以外にも、メンタルカウンセリングや校外学習、交流イベント、などへの参加もできるようになります。コーッテ本部には日本語・日本文化の授業もありますよ。
里親様には年に1回必ず、スリランカの里子からのお手紙や学校での活動報告・成績表などが届きます。ご希望であれば、日本語での文通も可能です。お手紙は、HAPPY FACTORYより無料で郵送・翻訳もさせていただきます。また、スリランカ現地にいらっしゃる機会があればSNECCともに皆様の頃を心から歓迎し、里子本人に会えるよう面会の設定もさせていただきます。SNECC敷地内にあるゲストハウスでのご宿泊・お食事のご利用や、スリランカ観光へのお手伝いもさせていただきます。
スリランカの教育事情
スリランカの教育は、実は14歳までの義務教育(G1〜G7)の就学率は95%を超える高さです。しかし、都心部の学校と郊外の学校を比べてみるとその設備や教育内容の差は苦しい限りです。義務教育期間の公立学校の学費は基本的に無料です。教科書と制服1着分も支給されます。しかし、それ以外の学用品や靴・鞄、制服の着替え、課外活動の備品、スポーツのための体操服や靴、交通費などは保護者負担になり、これらを揃えるのに苦労している家庭が多いです。それが理由で、14歳からの中学校〜高校にあたる教育期間(G8〜G13)になると、家庭の経済的理由で学校を辞め働きに出る子供が増えます。さらに、就学している学生も中学卒業時に受けるO/L試験で受験者の半数が毎年不合格になっているのが現状で、そのまま就職できずに将来の生活にダメージを受けてしまう学生が大変多いのです。
JETROによるスリランカBOP層実態調査レポート(2015年)
HAPPY FACTORYでは里親様からいただく奨学金を、教育里子の中学校〜高校(G9〜G13)の期間=就学率が低くなる期間の教育資金に当てさせていただきます。教育里子は日本の里親様からの愛情を握りしめ、スリランカの未来のため、そして、日本のために貢献しようと一生懸命勉強します。スリランカ人はとても真面目で謙虚です。そんなスリランカの学生たちが1人でも多く十分な教育を受け、明るく楽しいスリランカの社会を作ってくれることを心から願っています。