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【なぜスリランカを支援するの?】代表の声。

支援に「意義」というと語弊があるかもしれませんが、なぜ私たちはスリランカを支援するのか考えてみたいと思います。

 

日本の学校教育では、残念ながら触れられることがありませんが、スリランカと日本の歴史には深いつながりと絆があります。

 

スリランカはその昔、日本が第二次世界大戦で敗れ世界中から多額の賠償金を請求された際に唯一日本を弁護してくれた国です。「憎しみは何も生み出さない。人はただ愛によってのみ、憎しみを越えられる」という当時のスリランカ(セイロン)のジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ大統領の言葉は、日本だけでなく世界中の心を救ってくれました。(ジャヤワルダナ氏の名前は、スリランカの首都名にもなっています)

日本とスリランカはその日以来、手を取り合い、愛を育んできました。HAPPY FACTORYは、両国がこれからもそんな美しい関係を続け、共に豊かな世界を築いていくことを願っています。

 

現代になり、スリランカと日本の関係性を見てみると、社会経済的に手を取り合っている関係が見えてきます。例えば、スリランカから優秀な人材を確保できれば、日本社会・経済にも活気が出てくるでしょう。というのも、最近、たくさんの日本企業がスリランカに進出したり、スリランカ人を雇用したりしているからです。実は、スリランカは日本が注目しているビジネス・パートナーであり、また観光としても訪れたい国となっているホットな国なのです。

 

スリランカではつい最近まで内戦が続いており、終結したのは2009年のことでした。内戦を終結に導いたのは、ラージャパクサ前大統領です。実は、ラージャパクサ前大統領が就任していた頃、スリランカには中国が力が流れ込み、海港や空港の整備やインフラ建設が進みました。しかし、2015年1月に行われたスリランカの大統領選挙では、ラージャパクサ前大統領に代わり、シリセーナ新大統領が就任しました。そして、中国への依存を見直し、これまで共に歩んできた日本やインドなどの国々との関係性を見直しています。

 

内戦が終わったスリランカでは、国内の情勢を安定させるために、復興への投資が拡大し、経済成長率が大幅に伸びました。そして、治安が良くなったことをきっかけに、外国人観光客が急増したのです。これを受けて、スリランカでは、ホテルや商業施設の建設、リゾート開発が盛んになり、景気がアップ。スリランカの株価も世界中の投資家から注目されました。そして、日本企業もスリランカへの進出を拡大させています。主に中小企業がスリランカの資源や環境を好みビジネスを展開しているのですが、その中で、スリランカ人の雇用率が伸び、待遇の良い日本企業で働きたいというスリランカ人が増えているのです。

 

HAPPY FACTORYの教育支援制度では、学生たちに大学までの教育を与えるだけでなく、そこに日本語学習を取り入れたり、日本企業への就職支援もSNECCと共に行ったりしています。日本に憧れを持ち、誠意を持って働きたいと言ってくれるスリランカ人が増えることは、日本経済にとっても大きな力となり、嬉しいことです。なぜならば、スリランカ人は非常に真面目で、技術・能力が高いからです。特に工業系やIT系においては、スリランカ人の生産性が高いことが認められています。

 

スリランカをビジネス・パートナーとする利点は他にもあります。まずは、スリランカがインドの真下に位置し、海に囲まれ大変立地がいいことです。船の流通に便利ですし、インドやアジアに進出を考える企業においては、サブ拠点としてスリランカを選ぶことは間違い無いでしょう。次に、スリランカの抱える環境資源です。スリランカの紅茶や鉱石が世界に誇れる資源であることはもちろん、最近ではアーユルベーダやサーフィンを求め世界中から人々が集まっているのです。

 

 

しかし、スリランカの経済はまだまだ安定しない部分がたくさんあり、なかでも、教育課程を受けた人材不足が大きな課題の一つです。HAPPY FACTORYがスリランカで教育支援をするのは、まさにその課題を克服する目標です。

 

スリランカでは、義務教育の就学率は約95%と高いのですが、中学校〜高校にかけての進学率は半数以下になります。なぜならば、経済的な理由で労働ざるを得なくなったり、進学のための試験に落ちて学業を諦めるからです。そして、大学になると、進学率はほんの数パーセントになり、大学を卒業する人はエリート中のエリートとなります。そのエリートが日本企業にエントリーをするわけですが、この通り人数が圧倒的に少ないのです。

 

なぜスリランカでは、進学のための試験の合格率がそんなに低いのか。その理由の一つに、義務教育の環境が挙げられます。都心部に住む子供達の立派な校舎のある学校と、郊外の青空教室を比べ、同じクオリティーの教育が、同じクオリティーの教材で行われているかを考えると、明瞭です。そして、その立派な校舎の学校に通う子供の数より、郊外の学校に通う子供の方が圧倒的に多いのです。都心部に住んでいても、学業費の面で郊外の学校を選ぶ家庭も多いことでしょう。義務教育で、優秀な成績を収めたり、優れた技能を持っていたり、勉学に励む気持ちが強くても、残念ながらそれ以上、学校に通えない子供たちがたくさんいるのです。

 

 

HAPPY FACTORYがスリランカの教育支援に取り組む意図は、まさにそこにあります。未来の社会を担っていくスリランカの優秀な人材を育てるために、子供達に充実した教育を受けてもらいたいのです。スリランカのエリートが増えれば、スリランカだけでなく日本を含め諸外国の経済や社会も共に発展していくことでしょう。

 

<参考資料>

 

https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07001519/07001519A.pdf

>スリランカに家族をつくろう。

スリランカに家族をつくろう。

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